MITRE ATT&CK とは

MITRE ATT&CK(マイター・アタック)は、米国の非営利組織 MITRE が公開している、 実際のサイバー攻撃で観測された攻撃者の手口を体系的に整理した、世界共通のナレッジベースです。 攻撃を「戦術(Tactic)= 攻撃者の目的に沿ったフェーズ」と 「技術(Technique)= その目的を達成する具体的な手法」の二層で分類します。

当サイトでは、各事例の「攻撃の流れ」を ATT&CK の戦術レベルで記述しています。 公表・確認済みの情報に基づく戦術のみを並べ、未公表の段階は推測せず省略しています。 技術ID(例: T1190)は、出典に明記がある場合のみ補助的に添えています。

出典: MITRE ATT&CK 公式サイト(attack.mitre.org)

戦術(フェーズ)の一覧

ATT&CK のフェーズ順。各戦術名をクリックすると、その戦術が観測された事例を一覧で絞り込めます。括弧内は当サイトの登録事例数。

  1. 偵察TA0043—

    攻撃対象の情報を事前に下調べする段階。公開情報や外部公開機器の調査など。

  2. 攻撃に使う基盤(マルウェア・偽サイト・アカウントなど)を準備する段階。

  3. 組織のネットワークへ最初に侵入する段階。VPN機器の脆弱性悪用やフィッシングが典型。

  4. 実行TA00021件

    侵入先で悪意あるプログラムを実行する段階。

  5. 永続化TA00031件

    再起動や対処後も居座り続けるための足場を作る段階。

  6. 権限昇格TA0004—

    より強い権限(管理者など)を奪取する段階。

  7. 防御回避TA0005—

    ウイルス対策やログ監視などの検知・防御を回避する段階。

  8. ID・パスワードなどの認証情報を盗み取る段階。使い回しは被害を広げる。

  9. 探索TA0007—

    侵入後に内部のネットワークやサーバ構成を調べる段階。

  10. 横展開TA00087件

    侵入した1台から他の端末・サーバへ侵害を広げる段階(横展開)。

  11. 収集TA00091件

    窃取・暗号化の対象データを収集する段階。

  12. 攻撃者が外部から遠隔操作するための通信を確立する段階。

  13. 収集したデータを外部へ持ち出す段階。情報漏えいに直結する。

  14. システムの暗号化・破壊・停止など、実害を与える段階。診療停止の主因。