フランス・カンヌの公立病院、カンヌ病院センター(Hôpital Simone Veil、840床)は、2024年4月16日早朝にランサムウェア攻撃を受け、深刻な運用障害に陥った。病院は全コンピューターをオフラインにし、非緊急の手術・予約を延期。その週の非緊急手術の約3分の1が中止され、医療スタッフは紙とペンで患者記録を手書きする運用を強いられた。
病院は LockBit 3.0 グループから身代金要求を受けたが、「公的医療機関はこの種の攻撃に対して身代金を支払うことはない」として支払いを拒否した。LockBit はネットワークから約62GB のデータを窃取したと主張し、病院が支払いを拒否したことを受けて5月1日に窃取データを公開した。病院は告訴を行い、CERT-Santé や ANSSI・CNIL と連携して調査に協力した。フランスで相次ぐ病院標的型ランサムウェアの一例。