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米 Ascension、Black Basta ランサムウェアで19州の病院が混乱・患者560万人の情報漏えい

発生日2024-05-08
国・地域US アメリカ
医療機関Ascension(米・19州の大手非営利医療システム)(民間)
原因ランサムウェア / フィッシング
アクターその他サイバー犯罪者
深刻度重大
信頼度確認済み
被害 データ暗号化診療の停止・縮小システム停止情報漏えい
被害メモ診療への影響、システム障害、情報漏えい
漏えい件数約5,599,699件

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    認証情報を取得しネットワークへ侵入(約半年潜伏)
  2. 発生
    Black Basta を実行しEHR・検査・投薬システム等が停止
  3. 公表
    患者5,599,699人分の保護対象保健情報の漏えいを公表

攻撃の流れ(MITRE ATT&CK 戦術)

公表・確認済みの情報に基づく。未公表の段階は省略している。戦術名をクリックすると同じ戦術の事例を一覧で見られる。ATT&CKとは?

  1. 初期アクセス TA0001 従業員が悪意あるファイルをダウンロードし侵入を許す(2023年11月頃)
  2. 認証情報アクセス TA0006 14名分の認証情報を取得
  3. 持ち出し(情報窃取) TA0010 約1.5TBのデータを窃取
  4. 影響(暗号化・破壊) TA0040 Black Basta を実行し約1.2万台を暗号化、EHR等が停止(2024年5月8日)

米国19州で病院・医療施設を運営する大手非営利医療システム Ascension は、2024年5月8日に Black Basta ランサムウェアの攻撃を受け、IT システムが広範囲に停止した。職員が誤って悪意あるファイルをダウンロードしたことが起点とされ、攻撃者は2023年11月頃に14名分の認証情報を取得して侵入、約半年にわたり潜伏した。約1.5TBのデータを窃取したうえで、5月8日に最新版のマルウェアを展開し約1万2千台の端末を暗号化した。

電子カルテ(EHR)、一部の検査・手術・投薬システムが利用不能となり、複数の病院が救急患者を他施設へ振り向け、多くの手術や予約が延期・変更された。EHR と通常運用の完全復旧には約6週間を要した。2024年12月19日、Ascension は患者5,599,699人分の保護対象保健情報(PHI)・個人情報が侵害されたと公表した。被害は25,000台中7台のサーバ上のフォルダに含まれていたもので、電子カルテ本体など完全な診療記録からのデータ窃取の証拠はないとしている。

出典