2024年5月19日午後4時頃、地方独立行政法人 岡山県精神科医療センターで、電子カルテを含む総合情報システムに障害が発生した。翌5月21日にランサムウェアによるサイバー攻撃が原因と特定され、法人内の診療所を含む全カルテが閲覧不能となった。6月1日から仮の電子カルテ運用を開始し、外来診療の一部を制限しながら段階的に復旧を進めた。
6月11日、最大約4万人分の患者情報(氏名・住所・生年月日・病名等)が流出した可能性があると公表された。約10年分の受診記録が影響を受けたとされる。侵入経路は VPN 機器の脆弱性で、2023年6月に脆弱性該当機種である旨の連絡を受けていたが更新が実施されていなかった。
2025年2月13日に公表された調査報告書では、推測されやすい ID/パスワードの使い回し(保守用 SSL-VPN 装置と院内 Windows 端末で同一の管理者資格情報を使用)や Windows 更新の未適用などが指摘され、厚生労働省ガイドラインの順守で「十分に防げた人災」と総括された。攻撃者グループ・ランサムウェアの種別は公的には特定されていない。