南アフリカの国立検査機構(National Health Laboratory Service:NHLS)は、2024年6月22日に BlackSuit ランサムウェアグループによる攻撃を受けた。NHLS は全国9州で265の検査所を運営し、南アフリカの人口の約8割の診断検査を担う。攻撃により、結核・HIV/AIDS や流行中の mpox(サル痘)の検査を含む630万件を超える検査が中断され、検査結果の遅延が人命に関わると懸念された。
攻撃は、職員がフィッシングのリンクをクリックしたことを起点に、患者データが暗号化されて広がった。BlackSuit は契約・従業員・財務・医療データを含む1.2TB のデータを窃取したと主張したが、NHLS は攻撃者と交渉せず身代金を支払わない方針を表明。7月3日には7月中旬までの機能復旧見込みを公表した。検査機関(サプライチェーン)への攻撃が国家規模の公衆衛生を直撃した事例。