日本医科大学武蔵小杉病院は2026年2月13日、ランサムウェア感染による個人情報漏洩を公表した(第1報)。その後の調査で、医療機器保守用VPN装置の脆弱性を悪用した不正アクセスにより、2026年1月26日に院内ネットワークへ侵入され、1月29日にナースコールシステムのサーバからデータベースが窃取されていたことが判明した。2月9日午前1時50分ごろ、ナースコール端末の動作不良で障害を覚知した。
2月27日の第5報では、漏洩した個人情報が患者約13万人分、職員・臨床実習医学生約1,700名分にのぼると確認された。患者の項目は患者ID・氏名・性別・住所・電話番号・生年月日で、カルテ情報・クレジットカード情報・マイナンバーカード情報の漏洩は確認されていない。ナースコールシステムの仕様上、患者の基本情報が自動更新・蓄積される構造だったため、入院歴の有無にかかわらず被害が拡大した。窃取されたデータは攻撃者のリークサイトで公開されたことが確認されている。
電子カルテをはじめとする主要な診療システムは別ネットワークで運用されており、暗号化の被害はナースコールシステムにとどまった。診療への直接的な影響は限定的だったとされる。