Decatur Diagnostic Laboratory, Inc.(DDL)は、米アラバマ州ディケーターを拠点に検査・臨床検査サービスを提供する民間の臨床検査会社である。
2026年4月14日ごろ、ランサムウェア集団LockBit 5.0がダークウェブ上のリークサイトにDDLを掲載し、同社のデータを窃取したと主張した。DDLは2026年5月28日にこの主張を認知し、念のため第三者フォレンジック専門家による包括的な調査およびデータの精査を開始した。
調査の結果、窃取されたデータには氏名に加え、生年月日、運転免許証番号、社会保障番号(SSN)、患者コード、医療記録番号などの一部が含まれていた可能性があることが判明した。ただし、これらの情報項目すべてが全対象者に該当するわけではなく、対象者ごとに含まれる情報は異なる。DDLは2026年6月16日からマサチューセッツ州・バーモント州の司法長官府および米保健福祉省(HHS)公民権局(OCR)への届出を開始し、2026年7月13日には影響を受ける可能性のある個人への通知書送付を開始した。バーモント州司法長官府への届出ではバーモント州内の対象者は3人とされているが、全米での対象者総数は本件記録時点で会社側から確定的な数値は公表されておらず、報道では約500人規模とされている。
DDLは通知書の中で、この事案および保有情報のセキュリティを重視しているとしたうえで、追加のデータプライバシー・セキュリティ対策を導入したと説明している。ランサムウェアによるシステムの暗号化が発生したかどうかは公式通知では言及されておらず、無償の信用モニタリングサービス等の提供についても明記されていない。攻撃の侵入経路の詳細は本件記録時点で公表されていない。