Saint Pete MRI(SPMRI)は、米フロリダ州セントピーターズバーグを拠点に画像診断(MRI)および睡眠検査サービスを提供するクリニックである。
2025年2月23日、SPMRIは自社ネットワーク上で不審な活動を認知し、直ちに内部システムの安全確保に着手するとともに、独立したフォレンジック専門家を起用して調査を開始した。専門家の調査により、電子カルテおよび画像診断システム自体への不正アクセスはなかったことが確認された一方で、ネットワーク上のスキャン済み書類データが権限のない者によって取得された可能性があることが判明した。
取得された可能性のあるデータの内容を特定するための精査には長期間を要し、2026年4月7日、対象データセットに個人情報が含まれていた可能性があることが確認された。その後もSPMRIは、影響を受けた可能性のある個人の特定、連絡先情報の収集・検証、影響範囲の評価を進め、この作業は2026年7月15日に完了した。
2026年7月22日、SPMRIは影響を受ける個人への通知書の発送を開始するとともに、米保健福祉省公民権局(HHS OCR)およびバーモント州司法長官府へ届出を行った。連絡先が特定できなかった対象者向けには、自社サイトでの代替通知(substitute notice)を掲載している。対象者ごとに氏名、社会保障番号、生年月日、運転免許証番号または州発行ID番号、医療情報、健康保険情報のいずれかが含まれる可能性があるとされる。公式通知書作成時点で、情報の不正利用や不正利用の試みが確認された事実はないとしている。州別の届出では、マサチューセッツ州107人、バーモント州9人が影響を受けたと報告されているが、全米での影響人数の総数は本件記録時点で公式には開示されていない。SPMRIは本件に関する問い合わせに対応するフリーダイヤルのコールセンターを設置している。