American Addiction Centers, Inc.(AAC)は、米テネシー州ブレントウッドに本拠を置く民間医療事業者で、全米30施設超で依存症(薬物・アルコール依存症)治療サービスを展開している。
AACは2026年6月5日、委託先である顧客管理システム(Salesforce)環境内で不審なアクティビティを特定した。外部フォレンジック専門家による調査の結果、2026年5月12日に不正な第三者がSalesforce環境へアクセスし、データを取得していたことが6月12日までに確認された。調査により、影響はSalesforce環境に限定され、他の社内システムには及んでいないことが判明した。
漏洩した可能性のある情報には、氏名・連絡先情報・社会保障番号(SSN)・健康保険情報のほか、問い合わせ対応の過程で患者本人が申告した健康状態に関する簡単な説明文が含まれる。依存症治療という機微性の高い医療分野に関する情報であるため、対象者への影響は重大となりうる。
AACは2026年8月7日、カリフォルニア州司法長官へ本件を届出るとともに、対象者への通知を行った。同社は侵害以前から実施していたセキュリティ対策に加え、Salesforce環境の監視・保護体制を継続的に見直すとしており、対象者には無償のクレジットモニタリングおよび個人情報保護サービスを提供している。本記録時点で影響を受けた対象者の総数は公表されていない。