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米テキサス州JPS Health Network、原因不明のネットワーク障害で外傷センターが救急受入を一時停止─電子カルテ復旧まで11日

2026-08-07・US アメリカ・JPS Health Network(テキサス州タラント郡病院区が運営する公立医療ネットワーク。中核のJohn Peter Smith Hospitalは同郡唯一のレベルI外傷センターを持つ)(公立)

不明

被害

システム停止診療の停止・縮小救急受入停止

JPSは『技術環境内での不審なアクティビティ』とのみ説明しており、本記録時点でランサムウェアか否か、患者データへのアクセス・持ち出しの有無、金銭要求の有無はいずれも公表・確認されていない。犯行を主張する集団も確認されていない。電子カルテ・患者ポータル「MyChart」・各種業務システムが停止し、職員は紙ベースの縮退運用手順に切り替えた。フォートワース市消防局のEMSは脳卒中・外傷・重症心筋梗塞(STEMI)患者の救急搬送を他院へ一時転送した。

タイムライン(経緯)

公表・確認済みの日付のみ。未公表の経緯は省略している。

  1. 発生
    月曜早朝、技術環境内で不審なアクティビティを検知し、影響範囲を遮断・保全するため管理された形でネットワークシステムを停止(コントロールド・ネットワーク・ダウンタイム)
  2. 初動対応
    フォートワース市消防局(EMS)が同日午後7時から、脳卒中・外傷・重症心筋梗塞(STEMI)患者の救急搬送をJPS以外の病院へ一時転送開始
  3. 公表
    JPS公式サイトで初の状況説明を公表するとともに、テキサス州司法長官へ情報公開請求対応期限の延長を求める『カタストロフィ通知』を提出
  4. 復旧
    電子カルテ(EHR)基幹システムを復旧させ救急搬送の転送措置を解除。外来薬局・患者受付・検査・地域クリニックが通常運用に復帰し、延期していた待機手術の再開・再予約を発表
  5. 復旧
    患者ポータル「MyChart」を復旧させ、通常運用への復帰を発表

JPS Health Network は、米テキサス州タラント郡病院区(Tarrant County Hospital District)が運営する公立医療ネットワークで、中核施設の John Peter Smith Hospital(JPS Hospital)は同郡で唯一のレベルI外傷センターを持ち、地域屈指の患者数を抱える救急部門を運営するほか、郡内に25以上の地域クリニックを展開している。

2026年8月3日月曜の早朝、JPSは自社の技術環境内で不審なアクティビティを検知した。影響範囲を遮断・保全するため、JPSは管理された形でネットワークシステムを停止する「コントロールド・ネットワーク・ダウンタイム」に踏み切った。これにより電子カルテ(EHR)、患者ポータル「MyChart」、各種業務システムが利用不能となり、職員は紙ベースの縮退運用手順で診療を継続した。

停止が長期化する中、フォートワース市消防局のEMSは8月6日午後7時から、脳卒中・外傷・重症心筋梗塞(STEMI)などの重症患者の救急搬送をJPS以外の病院へ一時転送する措置をとった。JPSは8月7日、公式サイトで初めて状況を公表するとともに、テキサス州司法長官に対し、公開情報請求(Texas Public Information Act)への対応期限延長を求める「カタストロフィ通知(catastrophe notice)」を提出した。広報担当者は、この行政上の届出はあくまで情報公開請求の期限に関するものであり、患者ケアの体制変更を意味するものではないと説明した。

その後もJPSの技術チームが復旧作業を続け、8月14日に電子カルテ基幹システムが復旧し、救急搬送の転送措置は解除された。外来薬局・患者受付・検査・地域クリニックが通常運用に復帰し、延期されていた待機手術の再開・再予約も発表された。残っていた患者ポータル「MyChart」も8月16日に復旧し、JPSは通常運用への復帰を発表した。

本記録時点で、JPSは今回の事案がランサムウェアによるものかどうか、患者データへのアクセス・持ち出しの有無、攻撃者からの金銭要求の有無をいずれも公表しておらず、犯行を主張する集団も確認されていない。原因究明の調査は継続中とみられる。

アクター調査中・深刻度高・信頼度確認済み

出典